トゥールーズの街を散歩していると、時々、イルカに似た形の大きな飛行機が飛んでいるのを目にすることがある。これは、欧州4ヶ国に散在するエアバス工場で製造されたエアバスの機体パーツをトゥールーズまで運搬する貨物輸送機「ベルーガ(「シロイルカ」の意)」である。
また、最近になって、これまで見たことがないほど大きな飛行機を見かけるようになったが、これは、「史上最大の旅客機」として世界中の注目を浴びている、総二階建て巨人飛行機A380である。
トゥールーズにはエアバスの本社があり、エアバスA330/A340、A380の最終組立ラインがある。
そう、ここトゥールーズは航空宇宙産業のメッカであり、エアバスが生まれる街なのである。
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▲トゥールーズ市民に人気、なんとも可愛らしい姿のベルーガ。
ベルーガの後ろの建物はA330/A340最終組立ライン、クレモン・アデール工場。
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史上最大の旅客機「A380」
エアバスA380は、総二階建てで555人収容可能。全長73m、翼幅79,8m、高さ24mという、これまで世界最大だったボーイング747型旅客機よりも大きな飛行機。

エアバス社では、フランスがコックピット部と主翼位置にある胴体上部、ドイツがその他の胴体部と垂直尾翼の一部、イギリスが燃料タンクをおさめる主翼、スペインが胴体下部と尾翼の一部を作る、というふうにして、各国工場が分担して各パーツを製造。A380の各パーツは巨大なためエアバスの貨物輸送機「ベルーガ」で運ぶことができず(一部のパーツを除く)、海・河・道路を使ってトゥールーズに運び、最終組立ラインで組立を行うという連携プレーを4ヶ国間で行っている。トゥールーズで組立及びテストを行った後は、ドイツのハンブルグでキャビン内装及び塗装が施される。
2005年4月17日、トゥールーズでの初テスト飛行に成功。2006年、複雑な電気系統のケーブルの取り付けにミスが生じ、最終モンタージュができないというトラブルがあったりして、出荷予定に遅れが生じていたが、今年2007年10月15日、ついに、1機目がシンガポール航空向けに出荷されることになっている。
現時点でのA380の最大顧客はエミレーツ航空。全発注数167機のうち、エミレーツ航空が47機を発注している。ちなみに、エミレーツ航空A380のファーストクラスは、プライベートバスルーム付だとか...
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エアバス社
本社はトゥールーズ。
1970年、米国の巨大航空機メーカーと欧州の航空機メーカーの対等な競合を目的として、フランス・ドイツの企業連合としてスタート。その後、スペインとイギリスが加わり、現在はフランス・ドイツ・スペイン共同のEADS社が100%出資する会社となっている。
欧州4ヶ国、16ヶ所に拠点をもつ。
近年は、米ボーイング社と市場を二分する巨大航空機メーカーとして、激しい市場競争を繰り広げている。
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「A380」ネーミングの理由
エアバス工場見学ツアー担当の専門ガイドさんの話によると...
1) これまでのエアバスシリーズは、310...340と数字を順番に大きくしてきたが、今回のA380はこれまでのシリーズよりかなり規模が大きなものなので、一気に数字を大きくすることにした。
2) A380は総2階建て。「8」という数字は○が二つ重なっていて、2階建てを思わせる。
3) A380の顧客の大半はアジア人。アジアでは「8」はラッキーナンバーとされている。
他にも、A380の高さ24mは、フランスでいう「8階」に相当する高さだったり...何かと「8」に縁がある飛行機なのである。 |
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エアバス工場は見学できる!
エアバス社のトゥールーズ工場は誰でも見学可能。
ただし、予約要(遅くとも見学開始時間の48時間前までに。混み合う時期はもっと早く予約することが望ましい)。学校が休みの時期は毎日(日・祝以外)、それ以外の時期は週に2~3回(日・祝以外)の見学ツアーが予定されている。
知識豊富な専門ガイドの案内で見学。通常は、フランス語ツアーだが、英語ツアーが予定されていることもあるので、問い合わせを。
見学当日は、パスポート提示要。見学中の写真・ビデオ撮影は一切禁止。
見学受付場所には、エアバスグッズが買える店も併設されている。
見学ツアーは次の2種類。
1) A380(ジャン・リュック・ラガルデール工場)
見学は、トゥールーズに3ヶ所あるテレメトリー(遠隔測定)ルームが忠実に復元された部屋からスタート。ここで、A380の概要の説明を受けた後、2005年4月17日の初テスト飛行の様子、世界中で行われたテストの様子(失速テスト、炎天下・氷点下での離着陸テスト、乗客避難テスト、...)などが見られる。続いて、ジャン・リュック・ラガルデール工場を含むAeroconstellation(「航空座」の意。ヨーロッパ最大の産業ゾーン)をバスの車窓から見学した後、ジャン・リュック・ラガルデール工場内部へ。工場内に設置された見学デッキより、組立が終わりテスト中の3機のA380を見学。最後に、工場外側に設けられた見晴台より、エンジンテスト場、耐久テスト場などを遠くに見て終了。所要時間1時間半。料金大人14ユーロ(2007年)。
2) A330/A340(クレモン・アデール工場)
バスの車窓から、エアバス工場の外観などを眺めた後、クレモン・アデール工場内部へ。工場内に設置された見学デッキより、A330/A340の最終組立ラインを見学。所要時間1時間半。料金大人9,5ユーロ(2007年)。
さらに、興味のある方は...
上記1)又は2) の見学ツアーに組み合わせて、大統領専用機としても使われた過去をもつコンコルド第一号機の見学も可能。このコンコルド機には搭乗して内部を見学することができる。所要時間1時間。料金大人1)又は2)の料金+4,5 ユーロ(2007年)。
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▲A380の最終組立ライン、ジャン・リュック・ラガルデール工場外観。

▲ジャン・リュック・ラガルデール工場内部。ツアーでは、組立が終わりテスト中のA380を見学。

▲さらに興味があれば、コンコルド第一号機の見学も可能。
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 エアバス工場見学に関して、弊社ではこんなサービスを行っております。詳細はお問い合わせください。
- 見学ツアー予約
・・・弊社のツアー、トランスファーサービス、ホテル予約のいずれかをお申し込みいただいたお客様のみ、手数料無料にて手配致します。
- トゥールーズ市内←→エアバス工場間のトランスファー(専用車)手配
- 見学ツアー時、専門ガイドの案内を仏語から日本語に訳す日本人通訳の手配
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トゥールーズと「星の王子さま」
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリは「星の王子さま」で知られるフランスの小説家。しかし彼は、小説家である前に飛行機乗りであった。
1919年創設のラテコエール社は、トゥールーズに本社を置く郵便航空路線会社だった。サン=テグジュペリは、小さい頃からパイロットになることを夢見ていたが、26歳の時に夢かないラテコエール社のパイロットとして採用され、飛行機に郵便物をのせ、ここトゥールーズから北アフリカやスペインへ運ぶ仕事をしていたのである。
そういうわけで、トゥールーズ市内の土産物屋やエアバスグッズを売っているショップには、トゥールーズと関係の深いサン=テグジュペリの「星の王子さま」グッズがたくさん置いてあるのである。 |
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